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天上山-東京都の山 天上山-東京都の山 山上砂漠はガスに覆われ 山上砂漠はガスに覆われ 【文政の石積跡からの眺望】
コース(タイム)民宿(09:44)-黒島山頂-(11:16)千代池(12:00)ー(13:38)天上山-白島トイレ-白島登山口-(14:53)民宿
《山概略》
舗装道は続き、左手に冷風穴がある。それほど大きな穴ではなく、奥行きもない。そのまま通過する。すでに港方面の町並みを見下ろすほど登ってきている。展望台の所にトイレがあり、その先に黒島登山口がある。 登山口の標高はすでに184mほどある。島の最高点の三分の一ほど登ってきたことになる。石段を登っていくと、標高211mに1合目の標柱がある。残りの標高を考えると、かなり狭い間隔で1合増えることになり、つづらの登りを歩いていると、次々に標柱が現れる。
山道は低木帯で遮るものがないので、常に島の周りの海が見えている。島は神津島港に向かって谷間の土地にびっしりと住宅が建っているのが分かる。ほとんど平地の無い島なので、造成した土地を住宅地にしているようだ。 7合目の標柱で標高396m。すでに島を見下ろす高さである。山頂の方は石がむき出しで落ちてきそうだ。9合目を越えると、ひとまず山の上に出て10合目の標柱があるが、まだ山頂では無い。山頂はまだ先にある。眺めの良い場所に出ると、文政の石積跡と言う場所で、幕末の異国の攻撃に備える防塁となっている。
防塁の先を道なりに進み、少し下ると広場となった千代池に出る。池は涸れて水は無い。テーブルがあるので、そこで休憩し、昼食タイムを取った。千代池は盆地のような場所で、風が弱いのでドローンを飛ばすことができた。その後の行程ではガスが出たので、肝心の山上砂漠でのドローン撮影はできなかった。
千代池を出発し、樹林帯の中へ入っていく。結構な密林で上空も木々で覆われている。樹林帯を抜けるとガスが濃く立ちこめる。周りの視界が不良となる中、道なりに進み、岩に書かれた矢印に沿って進む。広い山上は、様々なコースが有り分岐も多いが、表砂漠と示された方へと進んでいく。
山上砂漠と言っても緑は多い。しかし、足下の砂は細かく砂漠の砂のようだ。岩も多く転がっている。ガスが濃いので道を見失う恐れもあるが、道はしっかりと判別できるので、迷うことはなさそうだ。 表砂漠から右の方へ回り込み、裏砂漠の方へ回り込んだ。周辺にはオオシマツツジの株が見られる。5月頃に赤い花を咲かせるのだろう。
新東京百景展望地と言う場所に出るが、ガスで何も見えない。晴れていれば伊豆諸島を見渡すことができるらしい。ロープの先が掛けになっているようだ。案内板に晴れたときの写真があるので、それを見て我慢する。ちなみに新東京百景は他に何があるのか全く知らない。 新東京百景の先に不動池がある。ハート型の池があることで有名な場所だが、この日は水量が少なく、ハートには見えない。そもそも上の方から見なければならないのだが、ガスっているのでそれも叶わない。池の所には不動尊だろうか、鳥居と祠がある。
不動池から左手の山上の真ん中の方へ進み、最高地点を目指す。岩のゴロゴロした道を進み、右手に山頂への分岐がある。ちょっとした小山を登っていくと、天上山山頂である。すでに一帯は山頂だったので、ここでは、最高地点と呼んでいるようだ。三角点が有り、標高は571.8mである。360度の展望だが、360度真っ白である。
最高地点から来た道を下り、分岐を右に進む。岩場の道の左手は崖っぷちで神津沢となっている。御鉢巡りのように山上の縁を杭に沿って歩く。ガスの切れ目で見通しが良くなる。このあたりは神代の昔、伊豆諸島の神々が集って水を分ける相談をしたという不入ガ沢である。天気が良ければ絶景の場所である。 不入ガ沢から左手に下り道があり、白島登山口の方へ降りていく。こちらも合数の標柱が有り、短い間隔で合数が減っていく。樹林帯を通り、白島登山口まで下るとトイレが有り、車も通れる道があるようで軽自動車が止まっている。しかし下山道はまだ続き、再び樹林に入り、5合目を通過する。鳥居をくぐり、3合目。1合目を通過すると、ようやく車道に出る。振り返ると、天上山の岩山を見上げることができる。 車道を歩いて宿へいったん戻り、小休止のあと、神津島港あたりまで歩いて、そこからはタクシーで神津島温泉保養センターへ向かった。温泉のチケットは港のまっちゃーれセンターで安く買うことができる。
Camera:CANON EOS 6D Mark II
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