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硫黄岳−長野県の山 硫黄岳−長野県の山 シラビソの森を越えて森林限界へ シラビソの森を越えて森林限界へ 【多くの登山者でにぎわう山頂】
コース(タイム)オーレン小屋(7:24)−峰の松目−硫黄岳−硫黄岳山荘−夏沢峠−オーレン小屋−(14:13)桜平=もみの湯=横浜
《硫黄岳へ》
オーレン小屋の南に峰の松目という変わった名前のピークがある。古い『山と高原地図』にはピークまでの道がないが、オーレン小屋のパンフレットには道が記載されていた。最初にこの未踏の山に立ち寄り、硫黄岳まで行くことになった。峰の松目への登山口はキャンプサイトのすぐ後ろにあり、指導標も立っている。シラビソの森を突き抜ける直登コースを歩いた。 シラビソの樹林帯を歩くのは珍しく、いかにも針葉樹という感じだ。足もとには昨日に続いてキノコが多い。赤岩の頭との分岐を通過し、歩き始めから30分ほどで稜線に出る。峰の松目までは樹林帯が続き、ほとんど景色は望めないが、一ヶ所だけ展望がある。 【阿弥陀岳と南アルプス連山】 唯一の展望所から見えるのは、赤岳そして阿弥陀岳、少し低い阿弥陀岳、その後ろの南アルプスは北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳などが見渡せる。 展望所の先は急坂となり、それを登り切ると道は平らになる。そろそろ山頂があるはずだと奥の方へ進むと三角点のある峰の松目山頂(2567.3m)に到着する。山頂は石楠花など樹林に囲まれ何も展望がない。長居は無用で写真だけ撮って来た道を戻った。 稜線を下り、先ほど登ってきたオーレン小屋への分岐からは登りに変わる。少し登ると森林限界を超えて周りの景色が見えてくる。赤岳鉱泉のあたりから突き上げる横岳の大同心や小同心の岩壁が見事だ。
【阿弥陀岳と峰の松目】 赤岩の頭まで来ると登山者の姿が増えてくる。目の前には硫黄岳の山頂が見えている。山頂から右側に延びる稜線にはポツポツと突起があるがケルンが立っているのだろう。岩の多い急坂を登っていくと、数十人の人でにぎわう広い硫黄岳山頂(2742m)に到着する。山頂と言っても広いため、どこが山頂だかわからない。犬小屋のような避難小屋の辺りが山頂だろうか、三角点は火口の反対側にあるようだ。火口壁に沿って少し歩いたが、三角点まで至らずに戻った。(現場では三角点の位置を意識してなかった)
【硫黄岳の爆裂火口】 火口壁は雪庇のように岩が張り出している。年々崩れているのだろうか。一応、ロープで縁の方へ行かないように仕切られている。 大山さんは元気で、横岳まで行くという。とりあえず3人で横岳方面の稜線を歩くことにした。ケルンが点々と立つガレ場の斜面を下り、コルにある硫黄岳山荘で小休止した。しかし、ここで休んでいるうちに、横岳まで行くのは取りやめになり、珈琲でも飲んで引き返そうと言うことになった。山荘を少し下ったところの岩場で湯を沸かして珈琲を飲んだ。 珈琲タイムを終えると硫黄岳まで戻り、夏沢峠経由でオーレン小屋まで降りた。昨日は長く感じた夏沢峠の下り道は、二回目は短く感じた。テン場まで戻ると休む間もなくテントを撤収し、桜平の駐車スペースまで下った。桜平では団体が呼んだのだろうか、何台ものタクシーが待っていた。
《温泉、そして帰宅》 タクシー組とは違ってマイカー組は下山後に温泉に寄れるというメリットがある。我々は原村のもみの湯に向かった。けっこう分かりにくいところにあるが、ナビに載っているのでたどり着くことができた。休日しか客が訪れそうもないところだが、けっこう立派な施設だった。大広間の食堂もあり、温泉から上がった後は、お決まりのカツ丼を注文した。 帰りの高速は予想通りの大渋滞。笹子トンネルの手前からすでに渋滞は始まっている。今回は大月JCTから富士吉田まで回り込み、山中湖から道志道を走った。遠回りだが渋滞に身をゆだねるよりは楽である。途中から雨が降り出し、徐々に強くなってきた。出発時も雨が降っていたので、ちょうど山の中にいるときだけ晴れていたことになる。運も付いた素晴らしい山行となった。
Camera:SONY DSC-WX1
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