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白砂山−日本二百名山 白砂山−日本二百名山 霧の中、登って下って山頂へ 霧の中、登って下って山頂へ 【堂岩山から佐武流山を望む】
コース(タイム)野反湖(7:00)−堂岩山−(11:11)白砂山(11:23)−(13:40)八間山−(14:42)野反峠=六合温泉医療センター=(22:04)横浜
《山概略》 【野反峠からの野反湖】 登山前日に撮影したもの。当日は霧に覆われ野尻湖の湖面はおろか10m先も見えなかった。白砂山は右手の方にある。登山口は湖の奥になる。 以前は湿地帯で野反池があったようだが昭和31年にダムが造られ野反湖となった。周辺の白砂山、八間山、エビ山はぐんま百名山に選定されている。 《白砂山へ》 野反峠の駐車場で朝5時に起床する。前日までの好天は一転して辺り一面霧で覆われている。シルバーウィークの最終日のこの日だけ天気が良くない。なんと運の悪いことか。山がどこにあるのかも分からない。ラジオの天気予報では午後から霧は晴れると言っていたので期待したのだが、その予報は山では通用せずにこの日は一日中霧の中で行動することになる。 朝食を食べた後に野反ダムの方の登山口駐車場へ移動した。距離は意外とあり4km以上あった。峠の駐車場には仲間の車を置いて行ったので、下山は峠に降りてくることになる。 昨日は追い出された駐車場だが、朝は係員が飛んで来ることはなかった。駐車している車は何台かあったが、深夜に入ってきて泊まった車もあったと思われる。登山準備をしてちょうど7時に出発する。登山口には入山者の心得が書かれた看板がある。 登山道は良く整備され、笹原が広く刈り取られ歩きやすい。徐々に登っていくとまわりの木々が赤や黄色に色づき、紅葉が始まっているのが分かる。ガスで眺望がないのは残念だが、紅葉だけでも十分に楽しめる。
ハンノキ沢を渡るところには細い木橋が架かっている。沢自体はあまり流れが無く橋が無くても問題ない。道なりに歩いて行くと、右手に洞穴がある。入り口には格子の扉があり中に入ることはできない。中で焼酎でも寝かしているのだろうか、そんな感じの洞窟である。 地蔵峠には分岐があり、左に下る方向は切明・和山となっている。切明ははるか彼方である。ここはまっすぐ白砂山に向かう。地蔵山1802mを越えるといったん下り、堂岩山2051mに向かって登りが続く。途中、水場への分岐がある。堂岩山のピークは分かりにくく、木の枝に堂岩山と書かれた板が取り付けられているだけである。その少し先にも山頂を示す看板がある。 堂岩山の先に分岐がある。白砂山方面と八間山方面に道は分かれるが八間山方面は下山に使う道で、迷わず白砂山方面へと向かう。
白砂山頂上に到着。まわりはクマザサに覆われているだけなので眺望が良いはずだが霧で真っ白である。倒れた掲示板があり、それにブリキのような金属板が立てかけて白砂山と大きくペンキで描かれている。割と人が訪れる日本二百名山だが地味な山頂だ。 山頂からは佐武流山に稜線が続いているが、道はあるもののその上にクマザサが生い茂っているので進むのは難しそうだ。登山コースがないので立ち入りと遭難するおそれがあると案内板がある。
《野反峠へ下山》 山頂にいた人に我々三人を写真に撮ってもらい、早々に下山した。山頂滞在時間は10分ほどだった。来た道をしばらく戻り、途中の分岐から八間山方面へ下った。 今回のコースは登山口の標高が1517m、山頂が2139mなので、標高差500mちょっとである。けっこう楽な山と思いきや、わりと長いコースはアップダウンの多いこと。累積標高は1300m以上あることがわかった。とんだ健脚向けのコースであった。下山でもアップダウンを繰り返しながら、まずは八間山を目指した。 廃屋となった小屋の先に八間山の頂上(1934m)がある。ちょうど10人ばかりのパーティーが登ってきて急に賑やかになった。彼らはこの山だけが目的だったようだ。八間山はぐんま百名山である。小休止のあと下山を再開する。 野反峠に向かって下っていくと、途中何カ所か賽の河原のような場所に出る。このような場所には必ずケルンが積んである。ちょっとしたピークを通過するが、イカ吉の頭1828m、と書かれた道標がある。そこから先は下り一辺倒で、峠直前にはコマクサの養殖地がある。地元の中学生たちが植えるらしい。この時期ではもう咲いているわけがないと思いつつ、目を凝らしてみると10mほど先にひと株だけコマクサの花が咲いていた。ロープが張られているので近づけないが、仲間が単眼鏡で見ると確かに咲いているようだった。
野反峠の茶屋の前に到着すると、朝より強い霧に覆われていた。茶屋の裏手を下ったところにある駐車場まで行くと、休む間もなく仲間の車に乗り込んで登山口まで戻った。車を回収すると雨が降り出してきた。そのまま野反湖を後にし帰路についた。もちろん途中温泉を求めることにある。 国道405号を下っていくと六合温泉医療センターの看板が目に入り、そこへ行くことにした。国道から外れてすぐにその施設はあった。プールも付属する温泉だ。よほど湯が有り余っているのだろう。源泉は尻焼温泉から引いていると説明書きがある。料金は400円と安かったが、風呂自体は露天はなく内風呂だけの小さいものだった。しかし、他の客は1人だけだったのでゆったり入ることができた。 帰りは長野原町の国道145号を走った。すると目の前に巨大な橋脚が見えてきた。最近ニュースでよく見かけるあの橋脚だ。このあたりは八ツ場ダムとして湖底に沈むはずの地域だったのだ。まわりの高い位置には新しい国道やJR吾妻線の付け替え工事が行われ、大きな橋もできている。政権交代でこのプロジェクトは中止になるのだが、この中途半端な建築物はどうなるのだろうか。 渋川伊香保ICから高速に乗り、最初のSAで夕食を取った。道は目立った渋滞もなく順調に進み、22時過ぎには自宅へ帰り着いた。シルバーウィーク前半は鹿児島を往復し、後半は群馬を往復、合計の走行距離は3500kmを超えていた。
Camera:Canon IXY 910is
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