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帝釈山-日本二百名山 帝釈山-日本二百名山 南会津の名峰、山頂湿原はお花畑 南会津の名峰、山頂湿原はお花畑 【田代山頂湿原からの会津駒ヶ岳】
コース(タイム)猿倉登山口(6:37)-(7:50)田代山-(9:08)帝釈山-(11:34)猿倉登山口
《山概略》
《田代山へ》 猿倉登山口の駐車場から林道奥の右手に登山道がある。案内板が立っているのでわかりやすい。残雪でアイゼンが必要と書いてあるが、もはや必要ないだろう。また、湿原保護のためストックの持ち込みは良くないと書かれていたが、これは読み落としてストックは持って行ってしまった。 沢に架かる橋を渡り、新緑がまぶしい森の中へ入った。すでにいくつかの花が見られ、写真を撮りながら進む。すぐに水場の看板があり、まだ歩き始めたばかりだが、最後の水場と書いてある。右奥の方に沢が流れていて、それが水場のようだ。飲料水はあるので水場には寄らずに進む。山頂まで1.5kmの案内板を通り過ぎ、新しい花を見つけては写真に収める。
樹林がブナからコメツガやダケカンバに変わると遠くの景色も見えるようになる。東の方には雲海に浮かぶ高原山が、南には日光連山が見える。足もとには笹が増え、木道が現れる。木道に沿っていくと、草地が広がる。まだ山頂の湿原ではなく、小田代と言う場所のようだ。木道の脇には様々な花が咲いている。夏にはまだ早いが、今が一番花の盛りだろうか。 木道は左右に分かれるが、一方通行で右の方へ進む。正面には草原の向こうに会津駒の姿が見える。まだ雪で真っ白だ。ここから見る会津駒は馬ノ背のような形をしており、駒の名にふさわしい白馬である。会津駒に向かって木道が続き、草原が沼地に変わってくる。弘法沼だろう。木道が突き当たったところに田代山頂(1926m)の道標がある。この辺りは高原なのでどこが山頂でもおかしくない。ここでこの日初めて先行する家族連れの登山者に追いついた。
《帝釈山へ》 山頂の道標から左手の方へ進む。田代湿原から樹林帯にはいるところに水流があり、水芭蕉が咲いている。樹林帯に胚ってすぐに山小屋とトイレの小屋がある。高床式の立派な山小屋だが、あとでここが弘法大師堂であることが分かった。このときはそのまま素通りしている。
樹林帯の中にはまだ一部で雪が残っている。登山道には道しるべにピンクのテープが木に巻かれているが、ぼやっと歩いていると道を外れてしまう。一度後戻りする場面もあった。足もとには見慣れない、米粒のような小さな白い花がたくさん見られるようになる。この辺りでは有名なケシ科のオサバグサだ。 帝釈山に向かって下り坂が続き、登り返しが始まる。ここまで静かな山道だったが、多くの登山者とすれ違うようになる。帝釈山の近くに馬坂峠の登山口があり、そちらから来る登山者のようだ。猿倉登山口から登るより短時間で往復できるコースである。 山頂が近づくと岩場となり、ストックとカメラを手に持つと登りにくくなる。次々に現れる下山者に道を譲りながら岩場を越えると、眺めの良い帝釈山山頂(2,060m)に到着する。三角点の石柱がかなり浮いていて、60cmほど顔を出している。山頂は檜枝岐村と南会津町、栃木県日光市との境である。眺めが良いと書いたが、雲が広がり、かろうじて有名な山が判別できる程度になっている。会津駒や日光、尾瀬方面の日本百名山の山々である。それほど広くない山頂は人の出入りが激しく、落ち着いて休める場所もない。軽く食料を胃に流し込み、来た道を下山した。
この日の天気予報によると、午後から下り坂で雨が降ることになっていた。しかし山の天気の変化は早く10時過ぎには降り出してきた。雨は徐々に強くなり、大師堂の中に逃げ込んで少し様子を見ることにした。大師堂にはすでに多くの登山者が雨宿りをしていた。小屋の奥には弘法大師の座像があり田代山大明神らも祀られている。 雨は止む気配がなく、雨合羽とザックカバーのフル装備で小屋を出発した。カメラもしまい込み、このあと撮影は行われない。田代湿原では一方通行の木道を右手に曲がる。下山道は田代山頂の道標のあるところは通らない。小田代を通過し猿倉登山口まで下るが、雨の中登ってくる人は多い。登山口の駐車場は8割方車で埋まっていた。 帰りの温泉は檜枝岐村の駒ノ湯に向かった。国道352号に向かう途中にも湯ノ花温泉などあるのだが、このあたりはiPhoneの電波が入らない。旅先で情報収集ができないのは不便なので素通りした。
Camera:NIKON COOLPIX P300
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