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藤原岳-日本三百名山 藤原岳-日本三百名山 山頂は山頂ではなく展望台!? 山頂は山頂ではなく展望台!? 【藤原岳山頂】
コース(タイム)観光駐車場(06:31)-大貝戸休憩所-(07:24)藤原岳表登山道五合目-藤原山荘-(08:42)藤原岳-(09:45)藤原岳裏登山道五合目-(10:33)聖宝寺(裏道登山道)入口-(10:39)観光駐車場
《山概略》
《藤原岳へ》 観光駐車場から正面に山が見えるが高さは低いので山頂は奥の方にあるのだろう。小学校の裏手の山肌に切り立った岩が見えている。駐車場を出て、西藤原小の前を左折して、しばらく車道を歩く。数分歩くと藤原岳登山口とかかれた案内板があるので、それに従い右折する。道は緩やかな上り坂で、目の前を猫が横切る。 ふと右手を見ると、そこにも登山者用の駐車場があった。しかも無料のようだ。これは痛恨の失策だ。今回の山行計画に当たり、ガイドブックを参考にしたのだが、車は観光駐車場に駐めるべしとかかれていたので、その通りにしたのだ。しかも有料とは書かれていなかった。もっとよく調べておくべきだった。 車道を歩いて行くと鳥居に突き当たる。扁額は神武神社とかかれている。藤原岳のルートマップがあるのでここが登山口なのだろう。これから歩くコースを確認して鳥居をくぐる。鳥居の中は薄暗いスギ植林である。次の鳥居が現れ、その先の階段の上に神社が見える。しかし、その鳥居の右横に道が続いているので、神社には寄らずに登山道を進む。 植林の中を道なりに進むと、柵に突き当たり、その柵に沿って右手に進む。道に石灰岩のような白い岩が目立ち始めた頃、二合目の標識がある。コースタイムを考えると、この合目標識は頻繁に現れることになる。 周辺は植林から雑木林に変わり、三合目、四合目と通過する。六合目、七合目は再び植林。知人によると藤原岳はヒルが出るということで、確かに薄暗くしめった地面にはヒルがいそうだ。しかし、秋口の今頃は大丈夫だろう。念のため足下を気にしているが、ヒルは見かけない。
八合目になり、ようやく樹林帯から抜け出て日の当たる場所に出る。ここにある案内板は雪崩に注意を呼びかけるものだ。登山道にこのような看板があるのも珍しい。積雪時に多くの人が訪れるのだろう。八合目は聖宝寺道との合流地ともなっていて、下りはそちらを通る予定だ。 これまでとは明るさを増した樹林帯を歩く。花の山だが、この時期は少なく、青いトリカブトの花が目立つ。九合目になりようやく周りの眺望が見えてくる。伊勢湾に流れ込む木曽川や揖斐川だろう広いデルタ地帯であることが分かる。
九合目から山頂まではやたら距離が長い。左手にようやく山頂らしき丘が見えてくる。道なりに進むとまずは藤原山荘と書かれたプレハブ小屋のある場所に出る。離れた場所にトイレもあるようだ。ここのベンチで一休みする。ここから見える丘のようなところが山頂なのだろうが、なぜか指導標は展望台となっている。国土地理院の地図でも藤原岳の山頂として点で示しておらず、標高もなく漠然と藤原岳と書いてあるだけだ。これは三角点がないためだろうか。南方の竜ヶ岳の方は標高とともに山頂が示されている。
ともあれ”展望台”へと向かっていく。藤原山荘から少し下り、草原状のところを進む。登り返して振り返ると眺めがよい。草原の向こうには、いなべ市の町並みとともに遠く御嶽山がかすんで見える。山頂直下は岩場となっており、そこを登っていくと360度展望の開かれた”展望台”こと藤原岳山頂(1120m)である。 鈴鹿山脈の最北に位置する藤原岳だが、南の方のやまなみは雲に覆われている。ここから見える山で分かるのは御嶽山くらいだ。山頂には北と書かれた石が埋まっているが、積雪時に方角が分かるためのものだろうか。このあたりは丘陵のようになっているので、積雪時にはスキーが楽しめそうだ。
山頂到着は9時前だったが、ほかに登山者は一人だけだった。有名な山の割りには登山者が少ないのは意外だった。山頂は風が強く滞在時間は数分で下山した。 藤原山荘を通過し、八合目までは来た道で、そこからは左手の聖宝寺道を下った。樹林帯にはいると道が分かりづらく、ロープが張られているので、それを頼りに下ることになる。結構な急斜面で、この先ガレ場注意の看板がある。慎重に下っていくと裏登山道七合目の標識があり、こちらも一合ごとの標識があるようだ。道は荒れ気味で倒木もあり、枯れ沢のガレ場も通過する。
二合目を通過すると、木々の隙間からコンクリートの壁が見えてくる。まだ新しい堰堤のようだ。道はこの堰堤の真下まで続き、そこからこの堰堤を登って越えることになる。この堰堤のところは水流もあり、山肌を滝のように流れているところもある。また、堰堤の下では地面から水が湧き出しているところもあった。
この堰堤の登りがこの日一番の急斜面だ。堰堤の上に出ると舗装道が待っている。舗装道を下り、途中脇道に入って駐車場の方角へ向かっていく。このあたりの道はわかりにくいが、何となく歩いて行くと、東海自然歩道の案内板がある。このあたりに東海自然歩道があるのは意外だったが、わずかな区間だけ東海自然歩道を歩くことになる。この案内板のところには瓦屋根のトイレもある。 多くの太公望のいる釣り堀の脇を通り、長い階段を下っていく。階段の下には山の神をまつる鳴谷神社がある。狛犬が猿になっていて珍しい。神社の先にある道に出て、そこをまっすぐ行くと観光駐車場にたどり着く。 下山は11時前と早かったが、このあと温泉に入り、天橋立まで行く予定だ。iPhoneで近くの温泉を探し、阿下喜温泉へ向かった。
Camera:CANON EOS 6D
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