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宝永山-静岡県の山 宝永山-静岡県の山 富士の中腹の山は大展望 富士の中腹の山は大展望 【宝永山への稜線】
コース(タイム)御殿場口(6:55)-(11:28)七合目-(11:53)宝永山-(12:19)大砂走り-(13:40)御殿場口
《山概略》
《宝永山へ》 宝永山へは富士の7合目まで登り、そこからトラバースでほとんど登ることなく頂上にたどり着くことができる。登山口からの標高差は1500m程度なので、富士山ほど気合いを入れなくても登れる山である。 駐車場を出発し、舗装道を少し登ると案内所のようなブースが並ぶ場所がある。トイレはそれとは反対側にある。御殿場コースはトイレ(山小屋)が少ないので、ここで用を足しておく必要がある。特に、宝永山コースには途中トイレは全くないので注意が必要である。しかも茂みすらないのでもしもの場合は困ったことになる。 案内所ブース群から鳥居をくぐって目の前の富士山に向かっていく。地面は黒い砂で、登りで足を踏み込むと若干ずり下がるので進行効率が悪い。まもなく最初の山小屋である大石茶屋に到着する。ここは登山口から近すぎるので休憩するまでもない。
大石茶屋からは変化の乏しい、黒い砂漠のような斜面を登っていく。振り返ると正面に箱根の山並みが見えるが、まだ朝靄で霞んでいる。しかし大涌谷からは白い噴煙が上がっているのが分かる。 登り始めて1時間ほどで次郎坊というところを通過するが早くもバテバテである。座って休憩したい思いに駆られる。普通の山ならこんなことはないのだが、高度のせいだろうか、それとも単調なコースでペースが速すぎたのだろうか。とりあえず腰掛けて休憩。一緒に登っている相棒は元気で、彼は富士山頂まで行くので先に行ってもらう。
2000m地点を通過し、重い足取りで登っていく。途中何度か休憩しつつも、背後の箱根や愛鷹山の眺望を堪能する。新六合目の山小屋は閉鎖中だが、廃屋の周りでは多くの登山者が休憩している。富士山頂にかけて閉鎖している山小屋は多いのだが、富士宮口などの登山道に比べ、遙かに登山者は少ないので閉鎖になるのも納得できる。 七号目でようやく営業中の日の出館があるのだが、その手前に宝永山方面の分岐があり、富士登山道とはお別れである。ここまで来ればもう登りはないも同然で、左手の富士の斜面の先に宝永山の山頂が見えている。分岐の位置より低くなっているので、下って山頂に到着と言うことになる。
分岐から富士の斜面をトラバースし、荒涼とした道を進む。こちらの道はさらに人が少なくなり数人とすれ違うだけである。下山道である大砂走りを横切ると、宝永山馬ノ背に入る。馬ノ背から右手の富士山頂方面を見ると、恐竜の背中のような柱状節理の筋が何本もある。富士には何度も来ているが、この異様な光景を光景を見るのは初めてである。そういえば、ブラタモリという番組で、このあたりが紹介されていたような気がした。
馬ノ背のほぼ平地を歩いて行くと、宝永山の山頂(2693m)である。登山道としてはそこで行き止まりである。山頂には大きな方位盤があり、その周りには多くの人が腰掛けて休んでいる。宝永山目指してくる人も案外多いものだ。富士山頂から降りてきた人や、富士宮口から登ってきた人がいるようだ。
宝永山頂で休んでいると、にわかにガスがわいてきて、富士山頂方面はすっかり雲で覆われてしまった。軽く昼食を食べるとさっそく下山する。馬ノ背までは来た道を戻り、途中、指導標に従い大砂走りへ降りていく。大砂走りからは、軽快な早足で下る。踏み込むと地面が少し沈んでクッションになるので、下りの早足でも足に負担がかからない。次郎坊を経て大石茶屋まで一気に下った。なお、登山道と下山道は道が別になっており、衝突の心配はない。 行動時間は7時間弱で五合目の駐車場に戻ってきた。登りはあれだけへばっていたのに、すっかり元気を取り戻していた。一緒に登り始めた相棒に連絡を取ると、彼はちょうど富士山頂に着いた頃だった。けっこう速いペースで登っている。こちらは失礼してお先に帰らせてもらう。 とりあえず術後のリハビリ山行は、無事に下山できたので、夏休みの山行に向けて足慣らしとなった。帰りは温泉には寄らず、東名で一気に自宅へ戻った。 Camera:CANON EOS 80D
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