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可也山-福岡県の山

可也山-福岡県の山

玄界灘を望む半島の山

玄界灘を望む半島の山

【山頂からの眺め】

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○山行情報
日程 2021年11月28日(日)
山名(山域) 可也山(福岡の山
入/下山地 師吉公民館
メンバー 単独行
行動時間 1時間46分
歩行 距離登り下り歩数
4.6km421m421m21,200歩

可也山マップ

○コース(タイム)

師吉公民館(08:35)-石切り場-(09:26)可也山-(09:30)可也山展望台(09:43)-石切り場-(10:21)師吉公民館

 《山概略》
 可也山は福岡県糸島市にある標高365mの山。独立峰のその姿から糸島富士とも小富士とも呼ばれている。古くはその名が万葉集に詠まれ、切り出された石材は日光東照宮の大鳥居に使われるなど、歴史ある山である。

 《アプローチ編》
 福岡の実家から自動車でのアプローチとなる。首都圏とは違い渋滞がないので30分ほどで登山口に到着する。途中、可也山を一望できる場所があったので、車を止めて写真を撮った。左右にすそ野が伸び、糸島富士の名にふさわしい姿である。
 駐車場は師吉(もろよし)公民館の正面にある、駐車スペースを利用する。空きは最後の一台分だったので、滑り込みセーフである。ガイドブックには師吉公民館の駐車場を利用すると書かれていたが、正確には公民館前の道を挟んだ駐車場を利用である。土地の地主が登山者のために提供しているとの事だった。



 《可也山へ》
 公民館の方にトイレや糸島周辺のマップがある。登山口方面のわかりやすい案内板もあり、それに従い住宅地の方へ向かっていく。道なりに歩いて行くと、右手に寺が有り、二俣に分かれているところでは右手に進む。農道のような道になり、左手に山頂展望所まで1850mの指導標がある。
 山道になり、ハンターがイノシシの狩猟をしているので非常に危険との看板がある。山道は良く整備され、擬木の階段もある。登山道は浸食され、左右の壁は2m近くもある。相当長い年月この道が登山道だったことが分かる。



 ひと汗かく頃、石切場の休憩地がある。ベンチに座ってひと休みする。案内板によると、可也山は大部分が花崗閃緑岩からなり、江戸時代に石造物の材料として切り出されたようだ。黒田長政が普請した日光東照宮の大鳥居はここの石が使われているとのことだ。
 石切場を出て、パラボラアンテナの横を通る。モノレールの軌道があり、第一展望所への分岐があるので、左手の展望所に立ち寄る。展望は広くないが、先ほどのパラボラアンテナ越しに東の方向にある能古島や宗像方面が見える。ここにもベンチがある。



 第一展望所からは、それほど急な登りはなく、山頂へ向かう。左手に小富士梅林へ下る分岐がある。国土地理院の地図には道がないので、新しくできた道なのだろう。そこを通り過ぎ、右手に祠があり、その先に可也神社の分岐がある。可也神社に立ち寄り、登山の無事を祈る。
 可也神社の先に、三等三角点があり、そこが可也山の山頂(365m)となる。山頂はベンチもなく、眺望もほんの一部しかない。休むところではないようで、100m先の展望台まで移動する。



 展望台まで行くと、すでに数人の先客がいた。展望台は北側の際にあり、玄界灘の眺望は抜群である。雲一つない快晴なので空と海の青さが際立っている。遠くは壱岐島が見え、手前には先日訪れた姫島の鎮山、芥屋の大門が見える。東の方は宗像大島や海の中道も見える。
 糸島周辺の山の山頂でよく見かける小箱の中のお札だが、ここにもあった。もらっても結局は捨てることになるので、気持ちだけ頂いておく。景色を堪能してから来た道を戻って下山する。



 下りは家族連れなど何人もすれ違う。すでに駐車場は満車だったが、停めるところはあったのだろうか。近所の人だろうかと考えながら降り進む。下りは勝手知ったるで、休憩もせずにあっという間に公民館前の駐車場に到着する。弁当も持ってきていたが、食べる間もない山行だった。往復2時間もかからなかったが充実した山だった。うちの近所にもこの程度の山があれば、毎日でも登りたくなる山だ。

Camera:CANON EOS M6