|
TOP > 日本二百名山 >和賀岳
和賀岳-日本二百名山 和賀岳-日本二百名山 山を越え沢を渡り急登へ 山を越え沢を渡り急登へ 【花に囲まれる和賀岳山頂】
コース(タイム)高下川林道(6:00)-高下分岐-(7:21)渡渉-こけ平-(9:31)和賀岳(9:57)-(11:17)渡渉-(13:00)高下川林道
《山概略》
《和賀岳へ》 駐車スペースから林道を歩き始める。登山口までどのくらいの距離があるのか全く見当もつかない。少し歩くと橋になっている道が半分陥没している。一昨日の大雨が原因かはわからないが、歩いて渡る分には問題無さそうだ。その後数百㍍歩くと、左手に和賀岳登山道入口があった 。
登山口には切り株の椅子がいくつかと、登山ポストがある。本来ならここまで車が入れるが、駐車スペースはそれほど広くはない。登山口の標高は530mで、和賀岳までは5.4kmと標識がある。 登山口から森の中へ入る。人が一人歩けるだけの道があり両脇はうっそうとした森の中だ。少し進むと赤沢分岐でちょっとした休憩スペースがある。そこを通過し、次に高下分岐である。右手に行くと高下岳への尾根が続いている。先の登山口は和賀岳登山口ではなく高下登山口と書かれたガイドマップもある。 高下分岐からひと登りすると和賀岳自然環境保全地域の案内板がある。案内板によると、この周辺の山域は人為の影響をほとんど受けずに維持されているそうだ。 広大なブナ林の山地帯(~1100m) 低木化したブナ林やミヤマナラ林等の亜高山帯(1100~1300m) ハイマツ群落、風衝草原や雪田植生が広がる山頂付近の偽高山帯(1300m~) 案内板があるところはこのあたりのピーク(920m)で、ここから和賀川(720m)に向かって一気に下る。このコースの難点はこの山頂に向かって200mほど下らなければならないところだ。 眺望のない単調な道を下っていくと、沢の音が聞こえて来るとともに、沢の流れも見えてくる。道は急坂になり、慎重に下っていくと川岸に出る。
沢は思ったより広く、増水時の渡渉は不可能だろう。この日は膝程度の流れで、浅瀬の石が出ているところを選んで渡ることになる。一度中州まで渡り、本流を渡る前に急登に備えて休憩した。 本流の渡渉は多少濡れるのを覚悟しなければならない。足首までの深さを一気に渡った。対岸の登山口は木の枝に赤テープがぶら下がっているので、そこを目指した。再び森の中に入ると、すぐにキャンプスペースがある。
ブナの森の急登は延々と続き、途中休憩するような場所もなく、ただひたすら登り続ける。亜高帯に入るとようやく空が広がり、背丈ほどの樹林帯となる。さらに進むと、稜線に出たのか、緩やかな砂礫地となる。正面に和賀岳の山頂が見えても良さそうだが、ガスのため何も見えない。 道は草地の細い道となり、高山植物の花がちらほら咲いている。この山の目玉はニッコウキスゲだが、二日前は烏帽子岳で広範囲に咲き誇っていたのだが、この山ではすでに終わったようで全く咲いていない。目につく花は、ハクサンフウロ、ハクサンシャジン、ミヤマシシウド、クルマユリ、トウゲブキなど。
道は細く、草が生い茂りしばしば足下が見えなくなる。そして、露をたっぷり含んだ草で、ズボンがびしょびしょに濡れてくる。渡渉で濡れるのを気にしたのがバカらしくなるくらいに濡れた。そのような道は数百メートル続き、ようやく和賀岳の山頂(1440m)に到着する。 山頂には三角点と祠がある。360度の展望もあるようだが、一面真っ白で何も見えない。下界は晴れているのだろうが、残念だ。そして秋田県側から登ってきた先着の男性が一人休んでいた。お互い相手のカメラで記念写真を撮ると下山していった。
この山も秋田県側から登ってくる登山者が多く、休んでいる間にも何組か登ってきた。山頂は風があり、じっとしていると冷えてくるので早々に下ることにする。来た道を戻るのだが、こけ平のあたりは道が分かりにくく迷いやすい。GPSで確認しながら下った。
Camera:CANON PowerShot S100
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| |
ホームに戻る |