山梨百名山倉岳山 |
コース(タイム)鳥沢駅(9:57)−(12:15)高畑山(12:15)−(13:12)倉岳山(14:05)−(16:06)梁川駅
ホリデー・パス 2,300円(通常:2560円)
●横浜 |08:15発 JR京浜東北線 ○東神奈川 |08:20発 JR横浜線 ○八王子 |09:18発 JR中央線 ○高尾(東京) |09:27発 JR中央本線 |09:56着 ■鳥沢 急に決まった倉岳山行きは鳥沢駅10時集合。この時間だと中央線の登山客はそれほど多くなく、高尾駅で乗り換える際に座席の争奪戦は行われない。空席は十分にあるのだ。 鳥沢駅でホームに降り立つと、後ろの車両から大山さんとChifuさんも降りてきた。9:56に到着する電車なので、たいていはこれに乗ってくるはずだ。しかし、もう一人の参加者である伊達さんはこの電車には乗っていなかった。駅前でも待っていなかったので先に行くことにした。前夜のメールで間に合わなかったら後から追いつくというような書き込みがあったからである。 この日の天気は快晴である。気温は低くなるとの予報だったので、真冬の格好をしてきたが、日差しのせいもありそれほど寒くはない。歩いていると汗をかきそうだった。駅前から国道20号に出て、東京方面に歩く。歩道は狭く、ダンプカーが通るとすれすれでひやっとする。このあたりは鳥沢宿の家並みだそうだ。途中民家に「水準点」とかかれた標識がある。いつも山頂での三角点は気にするのだが、水準点というものを見たのは初めてだった。その場所では特に説明もなかったが、気になって帰ってから調べたところでは、その水準点は一等水準点で標高は312.9723 m。水準点には名前がなく、点名は105という素っ気ないものだった。 【国道20号の甲州街道】 かつての鳥沢宿の家並みが続く。当時は人馬が通るだけだったので、十分な広さだったのだろうが、現在は大型トラックも走る。人は家の塀にへばりつくように歩かなければならない。 歩道を150mほど歩くと右手に倉岳山方面を示す手製の標識がある。狭い路地を歩き、中央線の下をくぐり、左手に進む。右手にはこれから登る倉岳山や高畑山が見えている。 のどかな沿線の田舎道を高畑山を示す指導標に従って歩き進んでいく。桂川に架かる虹吹橋を渡り、右の方に回り込む。このあたりに駐車場があるはずだが、右手にある小さな空き地がそれだろうか。あまり堂々と駐められそうになく、この山は車で来るべきではなさそうだ。 上り坂の車道の左手にコースが分かれ、住宅地の中に入る。左へ右へと折れて案内がなければ迷いそうな道を歩いていく。左手に赤い鳥居が見えてくる。山乃神神社とあり、奥には小振りな祠がある。その奥にはいきなり鉄柵があり、車道が通行止めとなっている。柵の右手に歩行者用の扉があるが、真ん中の柵が開いたのでそこから入った。 道は林道となり、熊出没注意の看板。右手には緑色の湖面をが広がる小篠貯水池が木々の隙間から見える。立ち小便をしながらその池を眺める。昨夜は忘年会だったのでやたらと出る。 足もとの木の枝に伊達さんの置き手紙が刺さっていた。どうやら私とChifuさんと私が先行して、大山さんが後から来ていると思っているようだ。時間差は50分ほどあった。 【石仏のある分岐】 倉岳山へ直接行くコースと高畑山に行くコースに分かれる。右手の高畑山方面へ向かった。 石仏のある分岐に到着。再び伊達さんの置き手紙がある。高畑山へ向かったようだ。直接倉岳山の方へ向かった方が伊達さんと会う確率は高いだろうが、予定通り、高畑山の方へ歩く。トラバースの楽な道もあるが、尾根に出る直前は急な登りが続き、息が切れる。 【倉岳山が見える】 尾根に到達すると倉岳山の山頂部分が見えてくる。きれいな三角錐の形をしている。 【高畑山からの富士】 秀麗富嶽十二景のひとつからの景色。富士には雲がかかっている。 【高畑山頂上】 山頂に着くまでは誰にも会わず、なんと人気のない山だろうと思っていたが、山頂には多くのハイカーが休憩していた。 三等三角点(981.86m)がある。点名は楢山。 高畑山頂上では10分歩ほどの休憩。先行の伊達さんに追いつくべく、先を急いだ。穴路峠までの縦走路は明るい落ち葉の絨毯の上を歩くようで気持ちがよい。途中、天神山頂の小ピークからは三頭山や御前山の眺望がすばらしい。 穴路峠から倉岳山に向かって登り返しの急坂が続く。下ってくる人も増えてきた。 【穴路峠】 「峠道文化の森」として説明書きがある。かつては生活道路としてこの峠を人々が行き交っていたようだ。古道の趣が残っている。標高870m。 急坂を登り切ったところが山頂と思ったが、誰もおらずひっそりとしている。右手に尾根が続いており、そちらの方へ歩いていくと山梨百名山の指標のある山頂となる。 【倉岳山頂上】 二等三角点(990.11m)がある。点名は鞍岳山。大月方面と富士山方面はかろうじて樹木がないので見通すことができる。富士にはだいぶ雲がかかっていた。 三人組の絵描きさんがやってくる。広島東洋カープの帽子をかぶった人が先生で、二人のご婦人が生徒のようだ。到着するや描き始め、すらすらと描くのが早い。水を内蔵した筆で描いている。最近は絵の道具も進化しているようだ。あっという間に描いてあっという間に降りていった。 我々も下山にかかる。絵描きさんたちは北東方面に下っていったが道があるのだろうか、我々は一般ルートの南東の縦走路を降りた。急斜面がしばらく続き、やがてなだらかな道に変わる頃、立野峠に到着する。 【立野峠】 四辻になった立野峠。甲州街道と秋山村を結ぶ古道である。当初は寺下峠まで縦走しようかと言う話もあったが、下山中に真っ暗になることが予想されたので、梁川駅へまっすぐ降りることになった。 【水場】 立派な水場が作られているが、その横には飲料不適なので飲んではいけないと掲示がある。縦割り行政の弊害か。 月屋根沢沿いの道を下り、車道に降り立つ。梁川駅方面からの登山口でもあり案内板がしっかりしてある。登山ポストもある。車道を道なりに歩き、梁川大橋を渡ると、国道20号の向こうに梁川駅が見えてくる。 次の上り電車は10十分後。もう日が落ちたのか、徐々に空は暗くなっていく。八王子で横浜線に乗り換え、横浜へ帰った。この日の歩数は、20,405歩(自宅から自宅まで)だった。 【天神山頂からの眺望】 今回のコース上では穴路峠手前にある天神山頂からの眺望が最もよかった。雁ガ腹摺山、百蔵山、扇山、雲取山、三頭山などが見渡せる。 倉岳山は大月市の定めた「秀麗富嶽十二景」のひとつの山である。秀麗富嶽十二景は、大月市域の山頂から望む美しい富士山を市のシンボルとして、ふるさとの自然をそのまま後世に伝えるため平成4年に公布されている。昨年訪れた岩殿山もその山として記憶に新しく、振り返ると12のうち半分は訪れていた。残りの山も今後の山行候補とするのも悪くないようだ。
Camera:Panasonic DMC-FX9
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