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奈良倉山-山梨県の山 奈良倉山-山梨県の山 富士の好展望を縦走する 富士の好展望を縦走する 【鶴寝山からの眺望】
コース(タイム)鶴峠(09:25)-(10:17)奈良倉山-(11:38)鶴寝山-山沢入りのヌタ-(13:35)小菅の湯
《山概略》
《奈良倉山へ》 鶴峠は三頭山と奈良倉山の間の峠である。今回は鶴峠から奈良倉山をピストンして三頭山を登り、都民の森へ下山するコースを予定していた。しかしその予定は、途中で気が変わり、三頭山へは行かずに奈良倉山を縦走することになる。 バスを降りたところから車道に沿った山道を進むとカーブした車道をショートカットする形で再び車道に出て、そこに本来のバス停がある。10人以上の団体登山者が道いっぱいに体操をしていたが、先ほどのバスに乗っていなかったので、どうやってきたのだろうか。彼らの間を縫うように道を進んでいく。 奈良倉山までの尾根道は、東京都の多摩川水系と神奈川県の相模川水系の分水嶺になっているそうだ。その尾根道を道なりに上っていく。左が植林で、右が雑木林となっている。一瞬見通しの良い場所に出て、北側の山並みが見えるが、三頭山だろうか。
道は林道のように広くなり、右にカーブするところで、山道は左の植林隊の中へ続いている。道の要所には指導票があるのでわかりやすい。道はトラバース道となり、落ち葉を踏みながら進んでいくと松姫峠との分岐に至る。奈良倉山へは左の方へ進む。トラバース道は続き、奈良倉山を通り越しているような気がすると、ようやく右の方へ折り返す道となる。 緩やかな坂を上っていくと、開けた場所に奈良倉山の山頂の標識がある。標高は1349mですぐそばに三角点がある。標識には秀麗富嶽十二景五番山頂と書かれ、QRコードが張り付けてある。せっかくなのでそのQRコードを読み込んで、弱い通信環境ながらネットに接続すると、お楽しみ画像が現れた。
その山頂からは富士は見えず、少し歩いたところに展望所がある。山並みの奥に富士の姿が確認できたが、あいにく雲が多く太陽の光で白く飛んでいる。天気は良いのでいずれ雲は取れるかもしれない。富士に向かって腰掛け、軽く昼食を取った。 奈良倉山からは三頭山へ行く予定だったが、なぜか気が変わって小菅の湯まで稜線を縦走することにした。単独行だと気ままにルート変更ができる。指導標が示す松姫峠へ向かって歩いた。 稜線は左が針葉樹で右が落葉樹となっていて、その落ち葉が登山道を埋めている。まっすぐな道を進むと、左から林道と合流する。林道を少し歩くと、右に歩道が分岐するので、その方向へ進む。巻道がしばらく続くが、やがて稜線に復帰する。このあたりは上り下りが緩やかで歩きやすい。 奈良倉山頂 - Spherical Image - RICOH THETA【奈良倉山頂からのパノラマ】
正面に車止めが見え、車が何台か駐まっている場所に出る。松姫峠に到着したようだ。小菅村からここまでは舗装道が伸びている。大月市との境界でもあるようで、舗装道の先には1日一本の小菅村に行くバス(13:15発)が止まっていた。駐車スペースからは富士が見えるが、手前の山並みがじゃまして先っぽしか見えない。山頂の雲は消えていた。 松姫峠からは車道の下り方向の左手に山道がある。その入口には大菩薩峠登山口と書かれた道標がある。ここから大菩薩峠までは相当な距離だろうが、稜線が続いているのだろう。その大菩薩峠方面へ向かった。
今回のコースでは松姫峠からの稜線が最も良い。葉の落ちた樹林帯で青空が見え、道は落ち葉でふわふわである。落ち葉で道を見失いがちだが、稜線の真ん中をまっすぐに進んでいけばよい。ときどき指導標が立っているのでそれを見逃さないようにすればよい。ひと登りすると鶴寝山のピーク(1,368m)に出る。ベンチがあり休憩適地である。そしてここからの富士も素晴らしい。雲はなくなり、左右に広がるすそ野も見ることもできる。この日一番の富士の展望だ。ここからの富士は関東の富士見百景のようだ。地点名は大月市北部からの富士とあるので、この場所限定ではなさそうだが。
稜線を更に進む。穏やかな陽気で気持ちの良いトレッキングだ。道は大マテイ山と大菩薩峠方面に分かれるが、右の大菩薩峠方面に進む。そちらは巨樹のみちでもあるらしい。しかしながら、なかなか巨樹と言える木が現れない。ふと上を見上げると、宿り木がぽつぽつと見え、そこだけ葉が緑で色づいている。
巨樹がないまま歩き続け、小菅の湯方面への道を右に折れて、稜線から下っていく。トラバースしながら下っていくと、谷筋へ入るところで、ようやく巨樹と言えるトチの木が見えてくる。通り過ぎて振り返ると、斜面から斜めに立っているのが分かる。いずれ倒れてしまいそうな角度だ。
谷筋を下っていくと左手にワサビ田が見えてくる。荒れているのですでに廃業しているのだろうか。その先には取水施設があり、そこから道は舗装道に変わる。舗装道を少し歩くと道から左に下ったところに小菅村の天然記念物であるヤマグルマがあるというので見に行く。80m進んだところの川の近くに老木があり、それがヤマグルマだ。トリモチが取れる木だそうだ。 舗装道に戻って、道なりに下り、指導標に従って右に曲がると集落の中に入り、その先に小菅の湯の建物が見えてくる。バス停もここにある。バスは、奥多摩や上野原、大月へ行くバスがあり選択肢は豊富だが、本数が少ない。時間を確認すると大月行きが約1時間後なので、これがちょうど良い。一風呂浴びるのにちょうど良い時間だ。 実は、行きのバスで小菅の湯の割引券を配っていたのだが、まさか行くとは思わず、もらっていなかった。多少後悔しつつ、通常料金の620円を払って湯に入った。
【大月市 秀麗富嶽十二景】
Camera:CANON EOS 6D MkⅡ
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